2022オークス 振り返り+α【福永騎手の進路から来週に向けて】

まず、このレースを振り返りを行う上で欠かせないのがサウンドビバーチェの放馬。

この影響で発走が15分近く遅れ、各馬のテンションなどに影響が出てしまった。特に、アートハウス・サークルオブライフは発汗が目立ち、テンションもかなり上がってしまっていた。

馬場の伸びる位置は直線は内4-5頭目からはそれなり。道中はインも使えることのできる馬場。この辺りは福永・川田あたりの位置取りを見るのが参考になります。

ペースは

12.4 - 11.0 - 11.9 - 12.6 - 12.7 - 12.5 - 12.3 - 12.1 - 11.6 - 11.3 - 11.7 - 11.8

ニシノラブウインクの逃げ。前行く想定のサウンドビバーチェが取り消されたことも相まってペースはかなり落ち着いた。中盤の12.6-12.7-12.5-12.3がかなり落ち着いており、三浦としても勝ちに行ってもの。結果的に後方勢には厳しい流れとなり、先行インアウト勢に有利に。

 

1着 スターズオンアース

大外枠からの発走で道中は中団から外を回しつつ、直線は綺麗に大外に出すことが出来、伸びてきての1着。道中ノーストレスで運べたとは言え、外を回しつつ直線かなり伸びてきたのはとても強かった。この馬の特徴である道中の操縦性の高さをいかんなく発揮し、直線でのもたれ癖も解消されてきたのか?200m付近で手前を変えてさらに伸びてきた。

正直この馬には振り返ることはあまりなく、強い競馬をしたなといった印象。阪神2000mも悪くないだろうし、秋華賞でも力を出せれば。

 

2着 スタニングローズ

内枠から、アートハウスを目標にして道中~直線まで進めた。馬場のいい場所をアートハウスに運んでもらった印象。ノーストレスであったことも相まって最後まで伸びることが出来た。枠と並びに助けられた印象があり、次走の人気を背負った際に自分でレースを運べる力があるかといわれると微妙。

 

3着 ナミュール

気性に難を抱えた馬で、ゲートは出たものの、道中もあまり踏み込んでいけずに後方からの競馬に。ただこの中で武史もうまく、道中続くアートハウスからのラインを取ることで、進路を確保。4コーナーもエリカヴィータを使い切って進路を確保した。直線もギリギリ使える所を走っており、非常に好騎乗。

しかし、距離はやはり本質はもう少し短いところの方がよさそうで、阪神2000mのような器用さが問われる競馬では難しそうといった印象。

 

4着 ピンハイ

誰かにレースを作ってもらったわけでもなく、外2頭目を後方に待機して、直線は空いたところを抜けてきての4着で今までのレースがフロックでないことを示した。実際にレースの内容も楽をできたわけでもなく、地力の高さを感じる。しかし、最後の直線でよれているところもあり距離的には長い感じはした。人気を背負った時にどうなるか分からないが、一定以上の力は示せるように感じる。鞍上も相まってあまり人気しない枠であり、次走も面白い。

 

5着 プレサージュリフト

今回は初めてゲートをしっかり出ることが出来、中団付近に付けることができた。レース内容としては1着馬と同じような競馬をした。4コーナーでは少しだけごちゃついた場面もあった。直線も伸びてきてはいるものの、他馬の脚色に負けてしまった。初めて中団に付ける形の競馬になり、展開的にはよかったものの、伸び切らなかった辺り、もう少し溜める形の方があっているのかもしれない。この競馬を見る限り、大味の競馬の方があってそうで、競馬の上手さを問われる場面だと現状難しそう。

 

6着 ルージュエヴァイユ

これぞ池添って騎乗。道中はインで脚を溜め、直線は思い切り外まで出して脚を伸ばす形。ただ、今日のペースが中盤が緩んだこともあって展開向かずの6着。ただ、上りは2位の34.0を使っており、溜めた後の脚は非常にいい物を持っている。この馬はまだ自己条件を使えるのでそこではほぼ勝ち負けかと。府中の方があっていて、大味な競馬が持ち味。

 

7着 アートハウス

自分で競馬をする形に持ち込んで、最後の直線は力尽きての7着。初輸送、初重賞ということを考えるとあまり悲観するような内容ではない。この馬は阪神2000mの舞台で勝っていて、今日も自分の形でレースを出来ていることからレースセンスは高い。休養を入れての秋は楽しみ。

 

8着 ニシノラブウインク

ペース管理は三浦がうまかった。しかし、この馬としては引っかかる部分がある馬で、逃げさせてしまったことで番手での競馬が次走で出来るのかが懸念点。

 

9着 エリカヴィータ

レース運びは100点。やはり仕上がりの面なども踏まえて、ここでは足りなかった印象。

 

12着 サークルオブライフ

出遅れがすべて。出遅れた時にアートハウスによられて最後方に。展開も全く向かなかった。力を出し切っていない負けであり、次走改めて。しかし、今回も見せた通り気性面に問題を抱えており、この辺りに改善点が見られるとなおよい。

 

13着 ウォーターナビレラ

しれっと出負けしていた。前で運べず、後方になってしまっていてよさが活きていない。適正距離はやはり~マイルといった印象があり、休養明けてから牝馬クラシック路線だと少し厳しい。

 

【教えて福永先生】

オークスの福永先生の騎乗を見て、来週の馬場傾向をつかもうのコーナーです。

1コーナーの入りです。ここから...

 

内1頭分を開けた、内に進路を取っています。ここから、道中は福永先生は内がまだ使えると判断しています。

 

4コーナーでもまだ内を選択しています。ぎりここまでは内が使えるといった判断。川田は4コーナーから内は怪しいと踏んでいるのか外に誘導。

最後の直線では外です。

 

このようにオークス週では道中~4コーナーまでは内でもよく、直線のみ外がいいといった考えを持っているようです。来週のダービーは仮柵が移動して外にラチが来ます。ということは道中~4コーナーは更にインの恩恵を得られそうで、より枠順が大事になってきそうですね。