秋華賞振り返り+α
初めに
阪神で行われる秋華賞は今年で最後です。阪神の内回りは直線の短さも相まって、トラックバイアスと位置取りが非常に重要になってきます。
本日の阪神競馬場は正面までは内を回ってきた馬が有利な馬場コンディションでした。
阪神7R
阪神10R
古馬レースが外回りしかなかったので参考程度なのですが、このようにかなりトラックバイアスが内に向いていたのかと考えています。このような状態で、位置取りは非常に重要だと考えていました。
ペースについて
2022年秋華賞 12.2 - 11.2 - 12.3 - 12.3 - 11.7 - 12.3 - 11.8 - 11.5 - 11.5 - 11.8
終盤に11.5-11.5-11.8と11秒台3連発。これはなかなかの上がりで、実力よりの決着になるのも頷けます。実力があってかつ位置取りも悪くない馬、この時点でスタニングローズには非常に条件として向いていたともいえます。
今年のオークスのレベルの高さからも、イン有利とはいえ、本命よりの決着が妥当だと考えていました。
各馬回顧
1着 スタニングローズ
紫苑Sからの出走。トライアル仕上げだった前走から非常に仕上がって出てきた。気性も落ち着いていて、見せるレースセンスの高さからも阪神の内回りは絶好の舞台。
レースはアートハウスを目標にして終始楽に競馬をすることが出来ました。外すぎず、外から締められない絶好の位置取りから、直線もアートハウスを使って抜けだし。騎乗は100点満点。坂井の初G1は素直にうれしい。これからも頑張ってほしいと思います。
2着 ナミュール
この馬の良さは、1着とは反対に爆発力。阪神の内回りは正直あっていないです。
馬体としては+20kgとあったが、成長分。春とは別の馬になっています。
レースとしてはスタートでぶつかった影響もあって後ろからの競馬になった。そのまま3頭目を回ってきた。ターニングポイントが最終コーナーで、締めて回ってこられず、外に大きく膨れてしまいました。これがなければ逆転したかといわれると難しいものの、大きなロスであったとはいえます。しかし、上り3位の足を使っている点は素直に褒めたいです。
将来的には、よくいるハービンジャーマイラーになりそうな印象があります。マイルCSは間隔の問題で使うのか微妙。現状左回りのマイルは合っていると思います。VMで。
3着 スターズオンアース
骨折明けでの競馬。追い切りやルメールの発言から問題ないとは言っていたものの、パドックからはまだ上澄みが見込めるような馬体。
レースとしては出負け+挟まれた影響で完全に後ろからの競馬にはなってしまいました。3コーナー付近でも依然最後方のままです。ラップを見るに捲るタイミングもなく位置取りとして改善できるタイミングはなかったです。しかし、流石はルメール、後方でも全く焦らず直線は内を選択。ルメールだからこそできる判断ではあると思う。桜花で裁くことが出来ていたのをルメールが分かっていたのも大きい。上がり33.5は強い。
次走以降は叩かれて更にいい状態になってくると考えられます。3歳牝馬53kgのG1が次の舞台として最適です。馬券内に含めておきたい1頭です。
4着 メモリーレゾン
レースはスタニングローズの後ろを上手く走れたことが大きいです。やれることをすべて出来ての4着。次走はまだ条件戦を使えることから人気を背負ってしまうでしょうが、本命視でいいのかと。ただ2000mというよりも少し短いところが彼女の適正な舞台にはなってくると思います。
5着 アートハウス
ローズS完勝しての参戦でした。状態としてはあまり上がり目がなかったようです。
レースとしては目標にされてしまったものの、現状の1ペースな競馬だとあの位置取りしかないように思えます。現状の実力は全て引き出されていると思います。
馬としてはテンションなどまだまだ課題がある馬です。来年以降に注目しましょう。
6着 エグランタイン
池添のポジション意識の高さが目立つ騎乗でした。有力馬の後ろを狙っている騎乗ですが、まだ馬の力が足りないんでしょうか、付いていききれませんでした。
現状成長途上の馬であり、まだ2勝クラスを使える馬でもあります。将来的には重賞でもやれる馬ではあるのでしょう。
7着 サウンドビバーチェ
放馬があった物の、良く前で粘っていたとは思います。紫苑Sの後に武史が言うようにこの距離は長いのでしょう。馬としては強いので、マイル以下の重賞で狙っていきたいです。
8着 ストーリア
初の右回り、初の急坂と課題はありました。レースとしては1コーナーで狭くなってしまって手綱を引っ張る状態になってしまっています。これがなかったらどうとはならないんですが、1列下がってしまったのは誤算であったとは思います。
自己条件のワンターンに戻ればより良い成績を残せると思います。
9着 プレサージュリフト
今日は全く展開が向きませんでした。ゲートの難しさも抱えている馬でなかなかポジションが取れないのが残念な所です。広い競馬場に戻って外優位がいい条件なのかと思います。
12着 ウォーターナビレラ
距離が長いです。豊も距離ロスを抑えようと内に入れたものの・・・
得意条件のマイルで見直しましょう。マイルCSは少し荷が重いかな?もう少し楽なところで本命視。
西宮S
12.6 - 11.1 - 11.4 - 11.9 - 11.8 - 11.8 - 11.4 - 10.7 - 11.6
ラップタイムも非常に優秀で、この展開をインアウトで差し切ったピンハイは強いです。ノースザワールドも展開としては向いていたものの、以前に纏めた湘南S組、レベルとしては高いです。
反対にこのレベルの高いレースでアウトアウトになってしまったルージュラテールやギャラントウォリア、次走見直しです。