秋色S

ハイレベル3勝クラス、秋色ステークスについて

以前、ハイレベルレースとして、湘南Sについて触れたことがあります。

このように、府中のマイルにはときたま、レベルの高い条件戦が存在します。

 

2022年11月に行われた秋色Sがそれにあたります。

 

【タイムラップ】

まずラップから見ていきましょう。

12.6 - 11.0 - 11.1 - 11.5 - 11.7 - 11.2 - 11.1 - 11.8(1.32.0)

 

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翌週OPキャピタルS

勝ち馬 ララクリスティー

12.4 - 10.8 - 11.3 - 11.6 - 11.9 - 11.3 - 11.4 - 11.8(1.32.5)

先週3勝クラス(1800m)

勝ち馬 ルージュエヴァイユ

12.6 - 11.4 - 12.0 - 12.2 - 12.2 - 12.0 - 11.2 - 11.2 - 11.7(1.46.5)

2022/5/8 湘南S

勝ち馬 ジャスティンカフェ

2着馬 ウインシャーロット

12.5 - 11.1 - 11.5 - 11.4 - 11.5 - 11.0 - 11.5 - 11.8(1.32.3)

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このように11秒台のラップが中盤続いており、しまったラップが続きます。

更に、後半3ハロンが34.1と上りも出ており、厳しいラップであったと言えます。

翌週のOPレースよりもタイム、ラップの締り具合ともに高そうです。

実際に湘南Sも締まったラップタイムをしており、上位馬は重賞でも活躍しています。

ラップタイムからも非常に強い馬が出て来そうです。

 

【着順とその後】

次に、着順と次走以降を見て、レースについて確認していきます。

 

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1着 ジャスティンスカイ→次走阪神マイルOP勝ち

2着 レッドモンレーヴ→次走府中マイル節分S勝ち

3着 アヴェラーレ→次走府中マイル節分S4着

4着 ジネストラ→次走中山マイル若潮S2着

5着 ゾンニッヒ→次走中山マイル若潮S勝ち

 

11着 ルーカス→次走府中マイル節分S2着

12着 アオイシンゴ→次走府中マイル節分S3着

14着 コスモボニータ→次走府中牝限1800m初音S勝ち

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このように、次走以降も非常に良い成績をしています。

2月に行われた節分Sでは1~4着を独占しています。

 

【次走以降注目馬】

・アルナシー

レースでは直線で詰まってしまいました。

スムーズなレースが出来ず、自力以上の敗戦です。

今週末、阪神マイル(武庫川S)での出走が見込まれています。

スムーズにいけば勝ち負けなうえ、前走6着という結果から妙味のあるオッズになればと思います。

 

・ヴィアルークス

次走のカウントダウンSでは、中山マイルの大外枠から出遅れ、出して行くも粘り切れず0.2秒差5着。7→5着と来ていることから、オッズに期待できます。

 

 

秋華賞振り返り+α

初めに

阪神で行われる秋華賞は今年で最後です。阪神の内回りは直線の短さも相まって、トラックバイアスと位置取りが非常に重要になってきます。

本日の阪神競馬場は正面までは内を回ってきた馬が有利な馬場コンディションでした。

阪神7R 

阪神10R

古馬レースが外回りしかなかったので参考程度なのですが、このようにかなりトラックバイアスが内に向いていたのかと考えています。このような状態で、位置取りは非常に重要だと考えていました。

 

ペースについて

2022年秋華賞 12.2 - 11.2 - 12.3 - 12.3 - 11.7 - 12.3 - 11.8 - 11.5 - 11.5 - 11.8

終盤に11.5-11.5-11.8と11秒台3連発。これはなかなかの上がりで、実力よりの決着になるのも頷けます。実力があってかつ位置取りも悪くない馬、この時点でスタニングローズには非常に条件として向いていたともいえます。

今年のオークスのレベルの高さからも、イン有利とはいえ、本命よりの決着が妥当だと考えていました。

 

 

各馬回顧

1着 スタニングローズ

紫苑Sからの出走。トライアル仕上げだった前走から非常に仕上がって出てきた。気性も落ち着いていて、見せるレースセンスの高さからも阪神の内回りは絶好の舞台。

レースはアートハウスを目標にして終始楽に競馬をすることが出来ました。外すぎず、外から締められない絶好の位置取りから、直線もアートハウスを使って抜けだし。騎乗は100点満点。坂井の初G1は素直にうれしい。これからも頑張ってほしいと思います。

 

2着 ナミュール

この馬の良さは、1着とは反対に爆発力。阪神の内回りは正直あっていないです。

馬体としては+20kgとあったが、成長分。春とは別の馬になっています。

レースとしてはスタートでぶつかった影響もあって後ろからの競馬になった。そのまま3頭目を回ってきた。ターニングポイントが最終コーナーで、締めて回ってこられず、外に大きく膨れてしまいました。これがなければ逆転したかといわれると難しいものの、大きなロスであったとはいえます。しかし、上り3位の足を使っている点は素直に褒めたいです。

将来的には、よくいるハービンジャーマイラーになりそうな印象があります。マイルCSは間隔の問題で使うのか微妙。現状左回りのマイルは合っていると思います。VMで。

 

3着 スターズオンアース

骨折明けでの競馬。追い切りやルメールの発言から問題ないとは言っていたものの、パドックからはまだ上澄みが見込めるような馬体。

レースとしては出負け+挟まれた影響で完全に後ろからの競馬にはなってしまいました。3コーナー付近でも依然最後方のままです。ラップを見るに捲るタイミングもなく位置取りとして改善できるタイミングはなかったです。しかし、流石はルメール、後方でも全く焦らず直線は内を選択。ルメールだからこそできる判断ではあると思う。桜花で裁くことが出来ていたのをルメールが分かっていたのも大きい。上がり33.5は強い。

次走以降は叩かれて更にいい状態になってくると考えられます。3歳牝馬53kgのG1が次の舞台として最適です。馬券内に含めておきたい1頭です。

 

4着 メモリーレゾン

レースはスタニングローズの後ろを上手く走れたことが大きいです。やれることをすべて出来ての4着。次走はまだ条件戦を使えることから人気を背負ってしまうでしょうが、本命視でいいのかと。ただ2000mというよりも少し短いところが彼女の適正な舞台にはなってくると思います。

 

5着 アートハウス

ローズS完勝しての参戦でした。状態としてはあまり上がり目がなかったようです。

レースとしては目標にされてしまったものの、現状の1ペースな競馬だとあの位置取りしかないように思えます。現状の実力は全て引き出されていると思います。

馬としてはテンションなどまだまだ課題がある馬です。来年以降に注目しましょう。

 

6着 エグランタイン

池添のポジション意識の高さが目立つ騎乗でした。有力馬の後ろを狙っている騎乗ですが、まだ馬の力が足りないんでしょうか、付いていききれませんでした。

現状成長途上の馬であり、まだ2勝クラスを使える馬でもあります。将来的には重賞でもやれる馬ではあるのでしょう。

 

7着 サウンドビバーチェ

放馬があった物の、良く前で粘っていたとは思います。紫苑Sの後に武史が言うようにこの距離は長いのでしょう。馬としては強いので、マイル以下の重賞で狙っていきたいです。

 

8着 ストーリア

初の右回り、初の急坂と課題はありました。レースとしては1コーナーで狭くなってしまって手綱を引っ張る状態になってしまっています。これがなかったらどうとはならないんですが、1列下がってしまったのは誤算であったとは思います。

自己条件のワンターンに戻ればより良い成績を残せると思います。

 

9着 プレサージュリフト

今日は全く展開が向きませんでした。ゲートの難しさも抱えている馬でなかなかポジションが取れないのが残念な所です。広い競馬場に戻って外優位がいい条件なのかと思います。

 

12着 ウォーターナビレラ

距離が長いです。豊も距離ロスを抑えようと内に入れたものの・・・

得意条件のマイルで見直しましょう。マイルCSは少し荷が重いかな?もう少し楽なところで本命視。

 

 

西宮S

12.6 - 11.1 - 11.4 - 11.9 - 11.8 - 11.8 - 11.4 - 10.7 - 11.6

ラップタイムも非常に優秀で、この展開をインアウトで差し切ったピンハイは強いです。ノースザワールドも展開としては向いていたものの、以前に纏めた湘南S組、レベルとしては高いです。

cocolime.hatenablog.com

反対にこのレベルの高いレースでアウトアウトになってしまったルージュラテールやギャラントウォリア、次走見直しです。

2022 日本ダービー 振り返り

初めに

今年のダービーは素晴らしいレースでした。ペース面もしかり、決着タイムもハイレベル。またあのペースで上がり33秒台をしっかり出す馬がいるのが驚きです。

まず取り上げるのは皐月賞組のレベルの高さ。

皐月賞 中山最終週

12.6 - 11.0 - 11.6 - 12.2 - 12.8 - 12.3 - 12.3 - 12.0 - 11.4 - 11.5 1.59.7

青葉賞 府中2週目

12.7 - 11.3 - 11.5 - 11.5 - 11.9 - 12.3 - 12.7 - 12.4 - 12.4 - 11.7 - 11.9 - 11.9 2.24.2

京都新聞杯 中京初週

12.5 - 10.9 - 10.6 - 12.1 - 12.1 - 12.1 - 11.8 - 11.8 - 11.8 - 11.7 - 12.1 2.09.5

競馬場がすべて違うので一概には言えないのですが、平均ラップが最後2Fでこの上りはかなり抜けているように思えます。まず、別路線組はここを巻き返さなくてはいけないのが厳しいところですね。

 

今回の馬場と展開

馬場はそれなりにタイムが出る馬場。むらさき賞で1.45.4ということでかなり早い決着が予想された。向こう正面~3コーナーは内がまだ持っていて、4コーナー~直線にかけては外に出した馬が伸びるような芝の状態。

2022東京優駿ラップタイム

12.5 - 10.8 - 11.8 - 12.0 - 11.8 - 11.7 - 12.3 - 12.0 - 11.8 - 11.5 - 11.7 - 12.0

12.5 - 23.3 - 35.1 - 47.1 - 58.9 - 70.6 - 82.9 - 94.9 - 106.7 - 118.2 - 129.9 - 141.9

昨年のレースレコードをいきなり更新してしまった。デシエルトがしっかりと逃げペースを作った影響もあり前に言った馬にとってはなかなか息を入れるタイミングがない展開。騎手の上手さもあるが、後方待機できたドウデュース・イクイノックスにはうれしい流れになった。これだけラップが前半から早くなると、上りはなかなか出にくいことが多いが、上2頭は上りタイム33秒台でまとめている。はっきり言って強い。

 

各馬回顧

1着 ドウデュース

この馬は皐月で作りこんできていた印象があったので、そこでダービーにはどのような状態で出てくるのかが気がかりであった。その心配は杞憂に終わる程の出来で出てきており、正直友道厩舎に恐怖すら感じた。あのパドック見せられたら逆らえない。

レースに関しては後方に徹した騎乗。豊が序盤から控える形を取ってじっくりと脚を溜め、4コーナーから進出。直線は鬼の71完歩右手前で走り切った。皐月賞の回顧でも書いたのだが、この馬は結構右手前で走り切るような癖があるみたいで、今回もコーナーで手前を変えてからそのまま走り切り。直線の豊もうまくて、馬がヨレそうになる部分をきっちりと矯正して走っていた。

秋の目標は凱旋門賞。距離的にはギリギリ許容範囲内なのかとは思うが、洋芝適正の有無と、右回りに変わることは少しばかり疑問が残る。ただ、ハイレベル3歳世代のダービー馬が久々に凱旋門に挑戦ということで、頑張ってほしい。

 

2着 イクイノックス

序盤は大外枠が響いたこともあって後方待機を選択。これがはまった形ではあった物の、やはり、ダービーの外枠は戦術が限られてきてしまうこともあって難しいなといった印象。

道中はノープレッシャーで進められたの良い流れだったけど、悲しかったのは4コーナー。キラーアビリティが少し外に膨れながら走っていたため内を選択したら今度は内によって来てしまい、ごちゃついてしまった。ここがスムーズであったらどうなっていたかは分からない。

直線は流石はルメール。内に行ってしまったものの、外に誘導することで進路を確保し、ドウデュースに併せるような形で伸びてきた。この進路探し、ルメールの恐ろしいまでの冷静さには脱帽。この馬は手前については直線でも2回変えており、まんべんなく使えていることからどちらの回りも使える印象がある。

馬体的にはまだ奥行きがある(らしい)。この強さでまだ奥行きがあるのかと驚きを隠せない。夏を越した姿を早く見ていきたいところ。距離に関しては2400mは守備範囲内。阪神3000mは素質の高さで走れる可能性あり。府中2000m、2400mは言わずもがな。

 

3着 アスクビクターモア

デシエルトを行かせて、先行集団につける。4コーナーで早めにデシエルトを捲っていき抜け出しを図るも、上位2頭の切れ味に負けての3着。自身の持つ持久力の高さをいかんなく発揮した。騎乗としては2019のロジャーバローズに似た騎乗で、年が違えばダービー馬。ポテンシャルの高さを感じた。

今回は問題なく2400mをこなしたものの、直線は外にもたれながら走っていることからもやはり少し長いのかなとは思った。セントライトで買いたい枠だけど、人気は免れない。

 

4着 ダノンベルーガ

この馬は1週前の追い切り時計の高さなど、完ぺきな過程を見せてくれた。しかしながら仕上がりすぎた馬は、いったんスイッチが入ってしまうとテンションが上がってしまい、レースで完全に集中できない。実際に発汗も激しく、レース前から割引の材料が多かった。

ゲートは出ることが出来、中団に付けていく。川田らしいポジションを取っていく騎乗。しかしながら外には更にポジションを取る福永騎乗のジオグリフがおり、4コーナーまで常にプレッシャーをかけ続けられ、非常に苦しい展開に。この時点で後ろで脚を溜めている2とは全く過程が異なっている。

直線も非常に苦しいポジションとなるも、ここの川田死ぬほどうまい。ジャスティンパレスのミルコが右手に鞭を持つのを見て、外に進路を確保。ここ本当にうまい。しかし発汗など、レースで100%を出せなかった影響か、直線ではヨレを見せて3着馬を差し切るには至らなかった。

しかし、このレースからもやはり左回りに対してのポテンシャルは感じる。菊は出ないだろうが、秋の府中の重賞では主役級の活躍をしてくれるであろう1頭。

 

5着 プラダリア

唯一の青葉賞組の掲示板。前目4列目につけ道中は回ってきて、直線は少し内に入ってしまったものの、大きな不利はなくといった形。やはり青葉賞組は上位勢とのレベルの差は感じたものの、自身も時計をかなり縮めており、成長によっては秋の競馬では主役級の活躍をしてもおかしくはない。

 

6着 キラーアビリティ

皐月からは一応巻き返しての6着なのか。まだ結果としては物足りないものがある。競馬の内容はドウデュースの進路を使って伸びてきた競馬なので、強く印象に残る部分は少なかった。しかし控えさせる、差しの競馬を経験できたことは、気性面に問題がある中での一種の成長点かと。実際に外枠も厳しかった。武史もやれることはやった。

調子としてはホープフルの方が良く、夏の休養によってどの程度立て直してこられるのか、厩舎力が試される。

 

7着 ジオグリフ

ゲートを出てすぐに川田をマークしている辺り、福永のポジション取りの上手さを感じる。内容はダノンベルーガを抑えながら自身はいい位置を通していく実に福永らしい騎乗ではあったが、この走破時計の出る良馬場府中競馬場は合わなかった印象がある。あと、状態面においても皐月の方が良かったかなと思う。1コーナーの辺りで少し引っかかる面を見せている。

やはりイメージは府中はそこまであっていない。外が使え、バイアスゲームに持ち込めそうなレースがあっていて、喉の影響も相まって距離の問題が付きまとう。

 

8着 オニャンコポン

道中は内で脚を溜めることはできたものの、なかなか直線ではいい進路を見つけることが出来ず。しかし、上位勢と比較すると現状の力は足りていない印象があり。最終的にもキラーアビリティと脚が同じになってしまう結果となった。この馬も府中よりも中山とかの小回りタイプ?セントライトで見たい。

 

9着 ジャスティンパレス

今日の体形はギリギリ。レース展開はそこまでパッとするものがなく、力負けの9着。兄弟にアイアンバローズがいるように、長距離で再び見てみたい枠。この時にミルコと手があっているかと思うと少し疑問。ポジション意識高い騎手の方がこういう馬は上手く乗りそう。

 

12着 アスクワイルドモア

府中が合いそうな血統ではないような。ズブズブのレースに強そうなイメージあり。長距離は合うのかもしれない。ディープボンド的なローテが見てみたい。

 

15着 デシエルト

ハイレベルなレースを作った張本人。ありがとう。外枠からの発走、距離と厳しい点が多かった。ただ逃げの力はあるので展開が向きそうなレースはいくつも考えられる。ぱっと思いつくのは中日新聞杯

 

17着 マテンロウオリオン

流石に距離が長い。秋は短距離~マイル路線で改めて。

 

18着 ピースオブエイト

この馬にとっても距離が長いうえに、直線で斜行してきたジャスティンパレスの影響で走るのをやめてしまった。マイル~中距離のG2G3といった感じか。

 

2022オークス 振り返り+α【福永騎手の進路から来週に向けて】

まず、このレースを振り返りを行う上で欠かせないのがサウンドビバーチェの放馬。

この影響で発走が15分近く遅れ、各馬のテンションなどに影響が出てしまった。特に、アートハウス・サークルオブライフは発汗が目立ち、テンションもかなり上がってしまっていた。

馬場の伸びる位置は直線は内4-5頭目からはそれなり。道中はインも使えることのできる馬場。この辺りは福永・川田あたりの位置取りを見るのが参考になります。

ペースは

12.4 - 11.0 - 11.9 - 12.6 - 12.7 - 12.5 - 12.3 - 12.1 - 11.6 - 11.3 - 11.7 - 11.8

ニシノラブウインクの逃げ。前行く想定のサウンドビバーチェが取り消されたことも相まってペースはかなり落ち着いた。中盤の12.6-12.7-12.5-12.3がかなり落ち着いており、三浦としても勝ちに行ってもの。結果的に後方勢には厳しい流れとなり、先行インアウト勢に有利に。

 

1着 スターズオンアース

大外枠からの発走で道中は中団から外を回しつつ、直線は綺麗に大外に出すことが出来、伸びてきての1着。道中ノーストレスで運べたとは言え、外を回しつつ直線かなり伸びてきたのはとても強かった。この馬の特徴である道中の操縦性の高さをいかんなく発揮し、直線でのもたれ癖も解消されてきたのか?200m付近で手前を変えてさらに伸びてきた。

正直この馬には振り返ることはあまりなく、強い競馬をしたなといった印象。阪神2000mも悪くないだろうし、秋華賞でも力を出せれば。

 

2着 スタニングローズ

内枠から、アートハウスを目標にして道中~直線まで進めた。馬場のいい場所をアートハウスに運んでもらった印象。ノーストレスであったことも相まって最後まで伸びることが出来た。枠と並びに助けられた印象があり、次走の人気を背負った際に自分でレースを運べる力があるかといわれると微妙。

 

3着 ナミュール

気性に難を抱えた馬で、ゲートは出たものの、道中もあまり踏み込んでいけずに後方からの競馬に。ただこの中で武史もうまく、道中続くアートハウスからのラインを取ることで、進路を確保。4コーナーもエリカヴィータを使い切って進路を確保した。直線もギリギリ使える所を走っており、非常に好騎乗。

しかし、距離はやはり本質はもう少し短いところの方がよさそうで、阪神2000mのような器用さが問われる競馬では難しそうといった印象。

 

4着 ピンハイ

誰かにレースを作ってもらったわけでもなく、外2頭目を後方に待機して、直線は空いたところを抜けてきての4着で今までのレースがフロックでないことを示した。実際にレースの内容も楽をできたわけでもなく、地力の高さを感じる。しかし、最後の直線でよれているところもあり距離的には長い感じはした。人気を背負った時にどうなるか分からないが、一定以上の力は示せるように感じる。鞍上も相まってあまり人気しない枠であり、次走も面白い。

 

5着 プレサージュリフト

今回は初めてゲートをしっかり出ることが出来、中団付近に付けることができた。レース内容としては1着馬と同じような競馬をした。4コーナーでは少しだけごちゃついた場面もあった。直線も伸びてきてはいるものの、他馬の脚色に負けてしまった。初めて中団に付ける形の競馬になり、展開的にはよかったものの、伸び切らなかった辺り、もう少し溜める形の方があっているのかもしれない。この競馬を見る限り、大味の競馬の方があってそうで、競馬の上手さを問われる場面だと現状難しそう。

 

6着 ルージュエヴァイユ

これぞ池添って騎乗。道中はインで脚を溜め、直線は思い切り外まで出して脚を伸ばす形。ただ、今日のペースが中盤が緩んだこともあって展開向かずの6着。ただ、上りは2位の34.0を使っており、溜めた後の脚は非常にいい物を持っている。この馬はまだ自己条件を使えるのでそこではほぼ勝ち負けかと。府中の方があっていて、大味な競馬が持ち味。

 

7着 アートハウス

自分で競馬をする形に持ち込んで、最後の直線は力尽きての7着。初輸送、初重賞ということを考えるとあまり悲観するような内容ではない。この馬は阪神2000mの舞台で勝っていて、今日も自分の形でレースを出来ていることからレースセンスは高い。休養を入れての秋は楽しみ。

 

8着 ニシノラブウインク

ペース管理は三浦がうまかった。しかし、この馬としては引っかかる部分がある馬で、逃げさせてしまったことで番手での競馬が次走で出来るのかが懸念点。

 

9着 エリカヴィータ

レース運びは100点。やはり仕上がりの面なども踏まえて、ここでは足りなかった印象。

 

12着 サークルオブライフ

出遅れがすべて。出遅れた時にアートハウスによられて最後方に。展開も全く向かなかった。力を出し切っていない負けであり、次走改めて。しかし、今回も見せた通り気性面に問題を抱えており、この辺りに改善点が見られるとなおよい。

 

13着 ウォーターナビレラ

しれっと出負けしていた。前で運べず、後方になってしまっていてよさが活きていない。適正距離はやはり~マイルといった印象があり、休養明けてから牝馬クラシック路線だと少し厳しい。

 

【教えて福永先生】

オークスの福永先生の騎乗を見て、来週の馬場傾向をつかもうのコーナーです。

1コーナーの入りです。ここから...

 

内1頭分を開けた、内に進路を取っています。ここから、道中は福永先生は内がまだ使えると判断しています。

 

4コーナーでもまだ内を選択しています。ぎりここまでは内が使えるといった判断。川田は4コーナーから内は怪しいと踏んでいるのか外に誘導。

最後の直線では外です。

 

このようにオークス週では道中~4コーナーまでは内でもよく、直線のみ外がいいといった考えを持っているようです。来週のダービーは仮柵が移動して外にラチが来ます。ということは道中~4コーナーは更にインの恩恵を得られそうで、より枠順が大事になってきそうですね。

2022 NHKマイルカップ レース回顧 + 湘南S軽く

馬場傾向:外伸び傾向。内も使えはするが、最終直線は全体的に外を選択していた。

ペース:12.2-10.5-11.4-11.5-11.8-11.1-11.5-12.3 1.32.3

 

【2020】12.3 - 10.4 - 11.4 - 11.9 - 12.0 - 11.3 - 11.2 - 12.0 1.32.5

【2021】12.2 - 10.2 - 11.3 - 11.6 - 11.6 - 11.4 - 11.4 - 11.9 1.31.6

 

しっかりと序盤から流れて、中盤にそこまで緩むことがなくレースが進んでいった。しかし、最後のラップが少し緩んだ点、仕上げ途上のダノンスコーピオンが勝ち切ったことから、昨年の方がレベルは高かったのかなとは感じた。

 

1着 ダノンスコーピオ

アーリントンカップからの参戦。この馬のプランとして春は休んでといったこともあったため、やはり完成は仕切っている印象はしていなかった。

外枠から発走。非常に操縦性がよさそうで、コーナーもセリフォス締めつつ、外に誰も来ないでノープレッシャーで回ることが出来た。直線にもスムーズに入ることが出来、そのまま勝ち切った形。このように外枠からしっかりと誘導した川田Jの上手さもさることながら、その操縦性の高さにもよさを感じた。ただ、最後の1Fが少し緩んでいることは少しばかり気がかり。

まだ成長の余地はありそうで、夏休養を入れた後が楽しみ。マイルまでなら距離は持つかも(?)、成長次第では秋のG1でも強い競馬を見せてくれると感じた。

 

2着 マテンロウオリオン

NZTからの参戦。仕上がりは上々、力は出し切れる状態。回顧としてこの馬は特筆することはあまりない。ゲートの出遅れはあったが、ノリさんも元から後ろからのレースプランだっただろうし。その中で後ろでしっかりと折り合って後半3Fを33.5の上がり最速は強い競馬をしていたように思える。内が使いづらい馬場であったために届いたといった感じはしており、今回に関しては展開は向いている。その中でダノンスコーピオンを差し切らなかったと考えると、マイルの一線級と戦った時にはどうなるのか、次走に期待。

 

3着 カワキタレブリー

この馬もやっていることはマテンロウオリオンの競馬と同じ。後ろでしっかりと脚を溜めたうえで直線外にしっかりと出して差し脚を伸ばす。展開向き。しかし、マテンロウよりも前にいて、直線では交わされているところからも、強さがあるのかどうかは微妙。ただ、自分の展開に持ち込めばそれなりに走れるみたいなので、自己条件で展開が向く際に軽視は出来なさそう。

 

4着 セリフォス

仕上がりは、次走安田を明言していることからも、仕上がり切ってはおらず、上がり目はまだ感じるような雰囲気。左回りでラチに刺さるような癖を見せていたような馬。

内枠からの発走。今までゲートの出が微妙であったものの、流石は福永といった形で出ることが出来た。しかし人気を背負っている立場であるがゆえにタイセイディバインやダノンスコーピオンに内に閉じ込められることとなり、プレッシャーを受け、中盤のスムーズさを欠いた。また締められたことで外にも出せなくなり、最内の選択。最後の直線でも前述の刺さり癖や外の方が伸びること、併せ馬の形に出来なかったことなどが相まって伸びあぐねてしまった。

次走と絡めると、まだ上澄みがありそうな点や斤量利がある点、内で揉まれる経験をしたことなどを鑑みると決して悲観するような内容ではなかったように感じる。仕上がってくるようなら、決して軽視はできないのではないか。

 

5着 インダストリア

戦前からマイルペースの経験が薄いことが問題になるのではないかと考えていて、その弱点が出てしまった形なのかなって。仕上がりに関しては非常に良かった。

今まで経験してきたレースが中盤が緩んだ中で上がり最速を出すといったレースが多く、今回のような中盤しまったペースのレース経験がなかった。ついていく中でかなり脚を使ってしまっており、最後の直線では脚が溜まりきっていなかった。

次走に関しては非常に取捨は難しい。とりあえず自己条件の3勝クラスはそこまで速い流れにならない限りは勝ち切るとは思うが、OPクラスになるとペースも上がってくるために、そのペースへの対応がカギになってくると感じた。しかし、ここでこの経験を積めたことは非常に大きい。

 

6着・8着 キングエルメス・トウシンマカオ

2頭ともなのだが、残り200m付近で体力的にきつくなり、もたれている。マイルといった距離はおそらくこの2頭には長く、1400mのレースでは巻き返しが期待できる。

 

7着 ジャングロ

この馬は出遅れでいいところはなくなってしまったが、流石に血統的にも、馬体的にも距離は長い。マイルはきつく、スプリント戦線でなら。秋からはおそらくその戦線になっていきそうで、楽しみな1頭。

 

15着 プルパレイ

距離が長いうえによどみないペースの中、外4だと厳しいですよ。デムーロさん。まあやはり距離は長い感じは否めないので、1200~1400mで見直し。後ろで脚を溜めれば差し脚を伸ばせて、H/Sペースの両方の経験もあることから悪い馬ではないと思う。

 

 

【余談】湘南Sについて

メンバーレベルが高く、流石府中マイルといった印象

しっかりと前に出す馬もおり、ハイレベルなレースが見られるとワクワクしていた。

ペース:12.5 - 11.1 - 11.5 - 11.4 - 11.5 - 11.0 - 11.5 - 11.8 

ジャスティンカフェは自分の形を貫いて、最後の直線でしっかりと伸びた。上がり32.9は素晴らしい。フラットな馬場なら重賞でも通用する。

 

ウインシャーロットの作るペースは本当に素晴らしい。このペースで行って残れるウインシャーロットはかなり強い。勝ち抜けも順番待ち。重賞でも牝馬限定ならやれる。

 

ルペルカーリアはやはりワンターン距離短縮があっていた。前走が案外だったけども。この馬は当日のテンションとの闘いもあるので・・・

 

リッケンバッカーは直線途中でごちゃついたのが残念だった。府中マイルでしっかりとペースが流れるようならいい競馬が出来る。しかし、今日かなり作っていた印象もあり、次走の状態にも着目が必要。

 

ノースザワールドは直線に入ってから進路を探すのに手間取ってしまった。最終的に外に出して掲示板。久々のマイルであったことを鑑みても悪くない競馬で、阪神の1600,1800mなら。

2022 天皇賞・春 回顧

2022春天レース回顧です。今回はタイトルホルダーが7馬身差の圧勝でとても強い競馬を見せてくれました。空馬の影響が大きいレースだったと思います。

ペース

12.7 - 11.9 - 11.9 - 12.0 - 12.0 - 11.9 - 12.2 - 12.8 - 13.3 - 12.9 - 12.3 - 12.0 - 11.9 - 11.5 - 11.7 - 13.2

(12.7 - 24.6 - 36.5 - 48.5 - 60.5 - 72.4 - 84.6 - 97.4 - 110.7 - 123.6 - 135.9 - 147.9 - 159.8 - 171.3 - 183.0 - 196.2)

馬場傾向

最内は伸びない。内から少し開けたあたりが伸びる位置。

 

1着 タイトルホルダー

7馬身差といった非常に強い内容で勝ち切ったレース。鞍上の和生がとても上手い。菊花賞と同様のことを行っている。

2021菊花賞 12.5 - 11.1 - 11.5 - 12.1 - 12.8 - 12.6 - 12.8 - 14.3 - 13.1 - 12.6 - 12.4 - 11.7 - 11.5 - 11.4 - 12.2

初めでしっかりとリードを作って、中盤で息を入れて、後半にまた突き放す。空馬の存在がこのペースメークを楽にさせてしまった。中盤で緩めたタイミングで後ろに来た馬がクレッシェンドラブだったために、競り掛けられなかったのも非常に良かった。ただ、展開が向いただけではこの7馬身差は生まれていないと思う。ステイヤーとして将来が楽しみ。次走は宝塚記念。次走には強力な逃げ馬がいる点が最も気がかり。この馬がいい結果を残すためには、しっかりと逃げたうえで4コーナーでは先頭に立っている必要がありそうで、、、ただ、まだ上澄みがありそうなのは良い点かと。

 

2着 ディープボンド

昨年と同じで2着。内容は非常に良かったものの、空馬と大外枠に泣かされた。スタート直後の落馬だったが、序盤はそこまで大きな影響はなかった。しかし、2週目1コーナーの辺りから空馬が内に切り込んできたことも影響して、テーオーロイヤルの外を回される、内から3頭目。この位置関係が最後の直線まで続いてしまった。もしテーオーロイヤルとの枠が逆なら、もし空馬がいなければ、逆転の目はあったかもしれない。仕上がりも本当によく、これでG1取れないのはかわいそう。3コーナーからの追い通しもこの馬のスタミナ力を見せてくれた。長丁場なら能力を発揮できるのはいい点だが、来年から京都に戻って求められる適性が若干異なってくるのは非常に難しい。

 

3着 テーオーロイヤル

この馬は戦前はかなり軽視していました。斤量を背負った経験が少なく、ダイヤモンドSもメンバーレベルとしては少し軽視したい要因の一つだった。実際のレースでは、馬もさることながら菱田Jもとても上手い。空馬がおり難しかったものの、ポジションの意識の高さが垣間見える場面が多々あった。しかし最終的には直線で寄れてしまったりとスタミナが切れてしまった印象。しかしまだ4歳馬なので成長の余地はあり。来年以降の京都の春天ではより切れる脚を要求される展開になりそうで、非常に楽しみな1頭。

 

4着 ヒートオンビート

若干距離は長いかなとも思いつつ、非常に仕上がりはよかった。レースとしては距離不安を抱えているであろう馬らしく後方を選択。道中もなかなか自分から動けるようなポジションも取ること出来なくて、4コーナーではかなり厳しい位置に。しかし、最後の直線では抜けることが出来、上がり2位の足を使った4着。道中勝負できる位置を取りに行けなかった点を考えると距離は長く、2200-2500mならやれる。しかし、ここでの仕上がりは本当によく、次走にフルでパフォーマンスを出せるかというと注意が必要。

 

5着 アイアンバローズ

この馬は内枠が仇になってしまったパターン。この馬は少し気性に問題を抱えている(京都大賞典参照)ため、なかなか自分で踏み込んでいくことが難しい。前走はそれなりのポジションを取れたのだろうが、前半5F63.1のスローレース。今回はタイトルホルダーがしっかりとペースを作ってしまい、取りたかったポジションは自分で踏み込めずにテーオーロイヤルに取られてしまった。道中も引っかからないように運んでいき、3コーナーから追い始めるも、もう勝負は決まってしまっていた。ただ、スタミナにはかなり自信を持っていそうで、自分のペースで運びつつ、スタミナが問われる展開に持ち込めれば。

 

6着 マイネルファンロン

明らかに距離長かった。距離の不安から内を通さざるを得ず、良さが生きなかった。この馬の良さは外枠から揉まれずにレースをした際に発揮される。中距離のレースで展開待ち。買い時はとてもわかりやすい。

 

7着 ロバートソンキー

ちょっと残念な競馬ではあったと思う。距離の対応は微妙なのかもしれないけど、G1にしては受身な競馬であったように感じた。まあこの馬は3勝クラスをまだ使える馬なので、自己条件なら当然見直しで。

 

12着 ディバインフォース

追走が途中で厳しくなってしまったのかなといった印象。G2を勝ったために使いどころは非常に難しい。展開の落ち着きそうな長距離では見直しかと。

 

17着 タガノディアマンテ

空馬に絡まれてしまって非常にかわいそうな展開に。これだけ負けてしまったものの、まあ度外視で。脚の影響もあり、仕上げることも非常に難しいため、かわいそうな結果に。ただ仕上がり次第では重賞クラスでもやれる馬ではある。

2022皐月賞回顧

皐月賞出走馬の回顧と次走について

前提として仕上がっている馬とそうでない馬がいて、また極度の外伸び馬場であったことを確認しておいてほしい。

  • 1着ジオグリフ

種牡馬ドレフォン産駒の初のG1馬となった。レースとしては展開や福永の上手さなどかなり向いていたように思えた。ダービーで強く押せるかと言われると微妙。立ち回り器用な馬なので、中山向きではあった。左回りは問題ない。距離の延長と、決めて勝負になった時にどの程度対応できるかが鍵。ノーザン天栄に短期放牧。

 

  • 2着イクイノックス

こちらも新種牡馬キタサンブラック産駒。東スポ杯からの異例のローテをものともせずに2着に食い込んだ。外枠は揉まれずに競馬できてよかった。+10kgの馬体増もそこまで太いといった印象はなかった。ただ、最後の直線内によれた辺りは久々の分だったのかも。ここ叩いた後の上澄みはあると思う。ダービーでも買える。右左はそんなに問題ない。レース中に揉まれた経験がないことが少し気になる点。天栄に短期放牧。

 

  • 3着ドウデュース

弥生賞2着からの参戦。さすが友道厩舎といった仕上がり。ここも割としっかり馬を作ってきていた。レースは序盤に前に入られてしまって最後方からの競馬に。本来であればジオグリフの後ろを取りたかっただろうが、ダービー見据えて無理しなかったのか、距離に鞍上自身が不安を抱えているのか。最後の直線もコーナーから手前を変更せず、かなり競馬としてはちぐはぐ。ただ、あの末脚はかなり好印象。左回りも問題なし。次走は仕上がりの面と距離の延長が課題になってくる。

 

この馬も過去2戦からのローテ。しかも若駒時代の怪我から右回りに課題あり。内伸びない中山の内枠と、マイナスなポイントがかなり重なっていた。やはり内枠のせいもあって、ジオグリフに抑え込まれ、最終的には最内を選択した。しかしながら、このような不利がありながらも最終的には4着まで粘り込んだ。かなり印象としてはよい。操縦性も高そうで、左回り、先行が強いダービーは合っていると思う。ただ、今回堀調教師が仕上がってしまったといっていたのは気になる点。1戦ごとにしっかりと消耗する馬であるから、次走の仕上がりは注視する必要あり。

 

  • 5着アスクビクターモア

内枠から逃げの選択。田辺も上手くて途中に息を入れ、最後の直線も少し外目に出して粘り込んでの5着。ただ、かなり上手く乗ったなーというイメージ。この馬自身中山の方が成績を残しており、気性的な問題を抱えていることからも府中2400mは合わなさそう。中山ではいい競馬をできることはわかっているので、セントライト辺りに出てきた時には買い。

 

  • 6着オニャンコポン

正直もっと弱いと思っていたから、思ったよりも善戦したなといった印象。ただ、最終的に上位人気の馬たちと足が同じになってしまった点や鞍上もうまく乗ったことを考えると、ダービーで買えるかは怪しい。今回のレースで、どの程度強いのかが分からなくなってしまった。G2府中もこなす可能性も考えられはする。

 

レース開始直後ほぼ終わってしまった。戦前から弥生賞の内容は評価できるとは思っていたが、ペース上がった時に適性があるかは微妙だった。実際にそれが少しだけ響いた形。最内選択して伸びてきたのもの、他の馬の決め手には勝てず。スムーズに自分の形に持っていきたい馬で、ダービーは評価しずらい。ただ、自身の形の持って行けるような競馬場なら力を発揮できそう。中山、阪神、ローカル辺りで狙い目かも。

 

この馬の印象は、まだ成長しきってないけど、能力の高さでG1を2着したなって印象。実際に皐月賞ではまだ仕上がり途上といった感じ。キラーと結構差もつけられていてあまり強いとは思っていなかった。レースでもそれは表れていて、不人気馬で外を回しすぎているとは思うけど、伸びてこなかった。ダービーも叩いて状態を上げるとは思うけど、能力的には足りるかは微妙。この夏を成長に充てて、阪神3000mは条件としていいので、そこで買いたい。できれば、神戸新聞杯辺りで叩いてから参戦してほしい。

 

  • 13着キラーアビリティ

内枠を引いて、騎手も内を通していくのが上手いタイプ。この日の未勝利戦を見て、あー今日はいらないなって思ってました。レースとしては出遅れてしまって、それが響いてしまって、最後の直線も内を通さざるを得なくて負け。仕上がりも途上でとても微妙だった。ダービーは巻き返しの余地はあるとは思ってます。叩いた上澄みが狙える点や、ダービー週は内が使える点、今回の大敗で人気をかなり落としそうな点などが挙げられる。ただ気性面・出遅れ・距離延長の問題があり、取捨に困りそう。

 

  • 16着デシエルト

この馬もスタートで終わってしまった。出していかざるをえなくなり、レース中もずっと引っかかっててレースになっていなかった。あと、実際に出てても怪しかったと思う。力としてはG1レベルだと少し足りない。ダービーも上澄みがなさそうな点や、小回り中山の方があってそうな点など、ちょっと買いの要素はあまりない。ダービーで負けても、G2G3レベルなら走れる可能性は大いにある。2000m程度のローカル競馬場のレースなら。